エネクトニュース

環境にやさしい再生可能エネルギーの太陽光発電。「大規模太陽光発電所（メガソーラー）」に対する企業や自治体の関心も高まりつつある。直近の例では12月20日に八戸太陽光発電所（東北電力、出力1500kW）が営業運転を開始（※）、また、八戸市のNPO法人「グリーンシティ」は階上（はしかみ）町・おいらせ町合わせて出力3000kWの太陽光発電所を計画している（毎日jp、5日報）。

しかし、太陽光発電の弱点は天候に左右されやすい点。昨年8月には「再生可能エネルギー特別措置法」が成立し、発電した電気はすべて固定価格で買い取られることになったが、とはいえ、天候任せで発電量が一定しなければ、収入のばらつきとなり、経営や資金繰りに支障を来す。

[八戸太陽光発電所　東北電力プレスリリースより]

ところが、このメガソーラーの弱点を補う保険の提案が始まっているという。asahi.comが5日、報じた。記事によれば、昨年秋頃から、損保ジャパンがメガソーラーを計画している企業・自治体、太陽光パネルメーカーに対し、

という新しい保険の提案を始めたという。また、三井住友海上火災保険も同様の保険があり、東京海上日動火災保険も検討中だという。こうした保険と制度の両輪があれば、メガソーラー建設に弾みがつきそうだ。


※青森県八戸市は、毎日jpによれば、梅雨時でも雨が少なく、年間の日照時間は東京よりも長いという。

外部リンク

毎日jp：青森発・自然エネ元年：／４　八戸・メガソーラー　／青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20120105ddlk02040002000c.html

東北電力プレスリリース：八戸太陽光発電所の営業運転開始について～当社初のメガソーラー発電所が営業運転開始～
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1183662_1049.html

asahi.com：メガソーラー保険、損保各社が提案　日照不足を補償
http://www.asahi.com/business/update/0102/TKY201201020217.html