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2012-01-24 12:00

エコ

今や旅行もエコ!?価格は通常の数倍

旅行
ドイツでエコ旅行ブーム
ドイツの旅行者は今、環境にやさしい、社会福祉に着眼した旅行に注目を寄せている。大手旅行代理店もまたその動きを察知し、新しい旅行スタイルの手配に力を入れてきた。資金に余裕のある旅行者は旅行を通じて炭酸ガス削減のための寄付をしたり旅行先でウミガメを絶滅から救う取り組みに参加する。

旅行の提案:ごみ山を訪ねる
旅行のカタログを開くとそこにはエコやナチュラルといった文字が展開されている。いまやエコ旅行はトレンドとなっており、大手旅行会社はキャッチコピーに「エコ」を導入して、新しい顧客の確保に躍起だ。

主流となる小から中規模の旅行代理店が12社集まり、1998年にフォーラム・アンデレス・ライゼンという社団法人を設立した。こちらでは環境破壊された土地やごみの山を訪ねるといった、普通の団体旅行とは違った旅のスタイルを提案している。

この社団法人の会員である旅行会社は環境・社会福祉保護の保持を厳格に義務付けられている。現在会員数は124社となり、年間約10万人の観光客がエコ旅行を計画している計算となる。

旅行代理店の大手アトモスフェアー社では旅行者からの森林保護のための寄付が2010年に約240万ユーロ、そして2011年にはほぼ300万ユーロに達した。

ゴロ寝よりも植林
ただエコな旅行をするのではなく、しっかりと環境保護に取り組みたい旅行者にはボランティアツーリズムというものがある。旅行先でボランティア活動をしたり、旅行とソーシャルプロジェクトを結びつけたものである。

例えば旅行代理店のFTIが提供するものの中で、ハワイを旅行する観光客は旅行中にウミガメの絶滅危機からの救出プロジェクトに貢献したり、ビーチの清掃、植林の手伝いをする。

FTIの代表、ハイケ・ニーダーベルクハウス氏はこう語る。
「旅行客にとって、旅行先の国や人々と触れ合えることに価値があるのです。」

この、ボランティア旅行の費用は17日間で2000~3000ユーロと通常の数倍と割高。これに交通費は含まれていないので更に高価になる。

注意すべきネガティブな要素
フォーラム・アンデレス・ライゼン社のウテ・リンスバウアー氏はしかし、ソーシャルプロジェクトに重点を置く旅行体系に対し複雑な心境でこう語る。
「そのような、目的意識を持ち社会的取り組みに関与する旅行スタイルは被害をもたらしている可能性もある。ボランティア活動によって原住民は自身の責任を放棄して、常に受身の状態になってしまうかもしれないし、また彼らを失業へと追い込んでしまうかもしれない。」

そのような旅行を計画している人は事前に詳細な旅行条件などをよく調べておく必要がある。


外部リンク

フォーラム・アンデレス・ライゼン社団法人(forum anders reisen)
http://forumandersreisen.de

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