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2012-02-06 22:00

電気自動車

電気自動車に対するアンケート調査結果 購入をためらう原因は?【ドイツ】

ハイブリッドカー
売れ行きが不調の原因
少ない電気供給源、高額な自動車など、購入の意欲を阻むものは多い。しかしもっとも購入意欲を削ぐ原因は電気自動車における信用性の問題と、最近の研究で明らかとなった。
ドイツ政府の狙い・電気自動車の先駆者
ドイツでは今年の1月1日までに4541台の電気自動車、47642台のハイブリッドカーが認可を受けた。ドイツは「電気自動車市場における先駆者」としての地位を確保することを目指し、2020年までにドイツ全土にわたり100万台のエレクトロカーを走らせること狙う。

問題となるのはその狙いではなく、今までのエレクトロカーへの助成計画や対策も空振りに終わってしまうかもしれないという研究結果だ。
自動車経済学における研究結果
デュイスブルグ・エッセン大学の自動車経済学の教授フェルディナンド・ドゥーデンフェッファー氏は226人の被験者を用いて研究を行った。

まずはじめに被験者たちにエレクトロカーについてどう思うかアンケートの調査したところ、彼らのほとんどは購買の意思を持っていなかった。その後被験者たちはさまざまな電気自動車、ハイブリッドカーの運転、電気の補充などを体験し、同じアンケート調査を実施した。結果、38%の被験者が購買意欲を示した。また、数千ユーロくらいの金額なら余分に払っても良いという結果も出た。

ただ、現行の価格(三菱i-MiEVが34990ユーロ、オペルAmperaが48200ユーロ)では購入基準の価格をはるかに上回る。
売れないのは電気自動車における信用性が原因?
同教授は価格の問題をiPhoneと比較して分析する。2006年代は誰も500ユーロ以上する携帯電話を買おうとは思わなかったのに、2011年には1億4千万台以上のiPhoneが売れた。需要は低価格に集まるとは限らない、むしろ商品の技術にかかっているのだ。

インフラが整備されるかどうかという問題は、実際に多くの電気自動車が走ることで自然と解消される。インフラや助成制度などよりも、電気自動車の成功は自動車メーカーがこれからいかに快適で使いやすく安全な自動車を生産できるか、そしてそれを消費者にどう信用してもらうかということにかかっている。

外部リンク

デュイスブルグ・エッセン大学、自動車経済学
http://www.uni-due.de/car/

Elektroauto-Umfrage: Überraschung nach der Testfahrt
http://www.spiegel.de/auto/aktuell/0,1518,811367,00.html
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