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太陽光発電協会は15日、2011年の太陽電池セル・モジュールの出荷統計を発表した。それによれば、国内の総出荷は前年比30.7％増の約130万kWとなり、始めて100万kWを超えた。用途別に見ると、住宅用が約110万kWで全体の85％を占めており、またその伸び率は前年比37.3％増と大きなものになっている。

朝日新聞もこのことを取り上げており（15日報）、住宅用の増加については、電力不足によって太陽電池への関心が高まったのがひとつの要因と見ている。また、太陽電池の輸入量は前年に比べ、約2倍（約26万kW）と大きく伸びているが、これについては、中国勢の「攻勢」によるものと指摘している。

輸出については、前年比1.2％増（約146万kW）で、横ばいとなっている。また、材料別に見ると、単結晶・多結晶シリコン太陽電池がほぼ前年並みに対し、薄膜シリコン太陽電池などが前年比88.7％増（約65万kW）と大幅な伸びを見せた。

現在一般的なのは結晶系のシリコン太陽電池だが、これはシリコン不足になる懸念がある。薄膜シリコン太陽電池は、材料が結晶系の約100分の1で製造でき、材料不足の心配もなく、コストも抑えられるメリットがある。ただし、現状では変換効率が結晶系に比べ低いのが難点となっている（サイト「太陽電池の特徴」による）。

外部リンク

太陽光発電協会
http://www.jpea.gr.jp/
プレスリリース：平成23年度第3四半期および平成23年暦年値 太陽電池セル・モジュール出荷統計について（PDF）
http://www.jpea.gr.jp/pdf/t120215.pdf

朝日新聞：太陽電池の出荷、初の１００万キロワット超え
http://www.asahi.com/business/update/0215/OSK201202150088.html

太陽電池の特徴
http://www.c21-real.com/