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2011-01-19 11:00

エコ

目印のない海を効率よく

商船三井
株式会社商船三井は、船舶の運航において、安全運航および運航スケジュールを確保しながらもCO2排出量削減のために最も効率的な運航方法(減速、海流・気象を考慮した最適ルート選定、適切なメンテナンスなど)をとるように、「船舶エネルギー効率マネージメントプラン(SEEMP:Ship Energy Efficiency Management Plan)」を策定し、運用を開始したことを発表した。

まず、2011年1月1日から同社油送船部門のインハウス船舶管理会社であるMOL Tankship Management (Europe) Ltd.とMOL Tankship Management (Asia) Ltd.の管理船舶全船に、SEEMPを備え、PDCAサイクルを回して、より一層のエネルギー効率の継続的改善を図るとのこと。

なお、SEEMPの効果を検証するための指標として、「1トンの貨物を1マイル輸送するにあたり、実際の船の運航で排出されたCO2グラム数」を示す「エネルギー効率運航指標(EEOI:Energy Efficiency Operational Indicator)」が設定されている。

同社では、一昨年来、低環境負荷の次世代船構想「船舶維新」プロジェクトを推進しており、CO2削減技術の開発・導入に積極的に取り組んでいるが、今回、タンカーを皮切りに導入するSEEMPを今後全船種に展開することにより、同社中期経営計画「GEAR UP! MOL」で掲げた「輸送単位当たりのCO2排出量を2015年度までに2009年度比10%削減」という目標の達成を目指し、安全でエネルギー効率の高い船舶の運航を実現することが期待されている。

飛行機と同様、船舶にも航路というものがあり、国際的な水域では、他国の船舶との折り合いが必要なのだが、唯我独尊にならない姿勢が大切なのだろう。

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