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2011-02-22 17:00
その他
大型プラントでコストを25%超削減!! 日揮ら3社

最大35%のコスト削減
日揮、国際石油開発帝石、ドイツの化学メーカーBASFの3社が共同で行っていた、天然ガスのCO2回収に関する実験が成功し、商業利用が可能になったことが発表された。実証実験では、大型天然ガスプラントにおけるCO2処理コストが、従来と比較して25%~35%も削減可能であることが明らかとなった。
※ 画像は国際帝石プレスリリースより
大きな負担であったCO2回収作業
地中にある天然ガスは、殆どの場合CO2不純物を含んでおり、液化天然ガスとして輸送したり、実際に利用するためには、CO2を回収・除去する必要がある。しかしこの作業は、大規模なエネルギーを用いねばならず、設備投資や操業コストが上昇する大きな一因となっていた。最近では、回収したCO2を地下に貯留する技術も脚光を浴びているが、この場合でもCO2を超臨界圧まで昇圧する膨大なエネルギーが必要になってくる。
これを解決するため、日揮とBASFが2004年からHiPACTというCO2回収技術の開発に着手。昨年8月から国際石油開発帝石も協力を開始し、同社の越路原プラントにて所定の性能が確認された。
日揮は今回の発表に際し、下記のようにコメントしている。
日揮およびBASFは、この実証試験結果のフィードバックを活かし、世界各地の天然ガス生産設備や化学品合成事業向けにHiPACTの商業展開を行います。
編集部 宗近 明
外部リンク
日揮 ニュースリリース:
『天然ガスからの高効率CO2回収技術の共同実証試験を終了
― CO2地中貯留コストの25~35%削減が可能に ― 』
http://www.jgc.co.jp/jp/01newsinfo/2011/release/20110217.html
国際石油開発帝石 News:
『天然ガスからの高効率CO2 回収技術の共同実証試験を終了(お知らせ)』
http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2011/20110217-a.pdf
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