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2011-09-28 12:00

エコ

温暖化解決に一歩前進/世界初!水とCO2から有機物を合成

豊田中央研究所
豊田中央研究所、太陽光を利用して水とCO2から有機物を合成
トヨタグループの株式会社豊田中央研究所は、太陽光エネルギーを利用し、水とCO2のみを原料にして有機物を合成する人工光合成の実証に成功したことを発表した。これは、世界で初めての成功例だという。

温暖化対策への活用が期待
地球温暖化問題、石油や石炭などの化石燃料に代わるエネルギー問題の解決は、多くの人々の共通の課題となってきている。また、その抜本的な解決方法の一つとして、人工光合成の実現に対する関心が高まっている。

しかし、これまでの技術では、「犠牲薬と呼ばれる有機物を添加」、「太陽光には含まれない波長域の紫外線を利用する」、「外部から電気エネルギーを加える」など、何らかの付加要素が必要と考えられていた。

しかし、今回の研究成果は、植物の光合成と同様に、水とCO2のみから太陽光エネルギーを利用して、継続的に有機物が合成できることを初めて実証した。

具体的には、「水から電子を抽出する酸化反応」、「抽出した電子でCO2を還元して有機物を合成する還元反応」という二つの反応を組み合わせ、それを光エネルギーで促進させていく。

実用化に向けた課題は残っているというが、豊田中央研究所は、「この技術はカーボンニュートラルな社会の実現に向けて、大きな足掛かり」であるとしている。地球温暖化問題、エネルギー問題の解決手段として、期待が高まるであろう。

外部リンク

豊田中央研究所 ニュースリリース
http://www.tytlabs.co.jp/japanese/news/press/20110920_press.pdf
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