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2011-09-27 22:00

電気自動車

電気自動車に期待するものは?/電気自動車に対する意識調査

デロイト
デロイト、電気自動車に対する消費者意識調査結果を発表
デロイトは、17カ国13,000人以上を対象に電気自動車(EV)に対する消費者意識調査を実施し、その結果を第64回フランクフルト国際モーターショーでレポートを発表した。


今回の調査によると、消費者の85%は、「航続可能距離」「充電利便性」「充電費用」が、EVの購入・リースにあたり「非常に重視する」あるいは「重視する」項目であると回答している。また、同時にEV技術の現状についてもまとめられているため、消費者の期待と現状の技術とのギャップを見るにも適したレポートとなっている。
航続可能距離は消費者の期待にはまだ届いていない?
デロイトによるレポートでは、2013年までに市場投入が発表されている製品群の航続距離を分析している。消費者の意識調査の結果と併せてみると、「ほとんどの自動車メーカーにおいて、純粋なEV走行による航続距離は、消費者の期待に達していない」とデロイトは述べている。

具体的には、消費者の期待は、平均320kmというかなり長い航続可能距離であるが、現状の技術では、一度の充電で160kmしか走行することができないEVがほとんであるという。
日本の消費者は充電の利便性を重視
デロイトの調査によると、消費者は、航続可能距離のほか、充電の利便性・充電費用についても重視している。特に、より短い充電時間、具体的には2時間以内にEV充電が完了することを望んでいるとされている。特に、日本の消費者は短い充電時間への期待が高く、「需要できる最長の充電時間」を30分間と回答した消費者が37%にのぼるという。

一方で、現在の標準的なEVのバッテリー充電にかかる時間は8時間。この時間を許容できると回答した消費者は、「ごく少数」と発表されている。

今後の更なるEV普及に向けて、この乖離を克服する技術革新が必要となるであろう。航続可能距離、充電の利便性に関する更なる改善に期待を寄せていきたい。

外部リンク

デロイト トーマツ コンサルティング プレスリリース
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