2011-11-14 13:00
エコ
画期的風力発電!「風レンズ風車」 小型で高効率、低騒音で住宅地への設置も容易

同じ風速でも従来の3倍の発電量
9〜11日にかけて開催された中小企業総合展「JISMEE2011」(幕張メッセ)に、画期的な次世代風車「風レンズ風車」が出展された。これは特殊な「風レンズ」効果を利用したもので、住宅地や山間部など、これまで風力発電には向かないと思われていた地域・場所にも容易に設置できる、小型で高効率な風車だ。九州大学が開発し、これを製品化・販売するために設立された産学連携企業の株式会社ウィンドレンズが取り扱っている。
広がる設置場所の選択肢
「風レンズ風車」は、ブレード(風車の羽)の周りにフレームのようなダクト=“風レンズ”(集風体)が取り付けられているのが最大の特徴。その集風体によって空気の渦が発生、ブレードに吸い込まれる風の風速が1.3〜1.5倍に速まる。これにより、より効率よく発電ができる仕組みだ。同社サイトの説明によれば、風速が1.4倍になると発電量は約3倍になるという。すなわち、同じ風の強さでも「風レンズ風車」は従来の3倍、発電できることになる。逆に言えば、風力発電は従来、年間を通じて風の強い場所に風車を設置するのが効率的であったが、「風レンズ風車」なら設置場所の選択肢が広がるということだ。さらに、この「風レンズ風車」は小型。低騒音のため、住宅地への設置も可能だ。

外部リンク
株式会社ウィンドレンズ
中小企業総合展JISMEE2011
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