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2011-12-01 12:00

仰天

驚異!昆虫の羽の羽ばたきから発電 “サイボーグ昆虫”が実現?災害現場へ活用も

サイボーグ
羽で発電、小型カメラ搭載して災害現場へ
ミシガン工科大学は、11月22日、“サイボーグ昆虫”とも言うべき、ユニークな研究結果を発表した。これは、小さな昆虫の羽の羽ばたきの運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、昆虫の身体に埋め込まれた小型のカメラ・マイク・ガスセンサー・通信機器などを駆動させるというもの。そして、こうした各種センサーを搭載した“サイボーグ昆虫”は、災害現場などの危険な場所に、人に先立って送り込むことができるという。

同大学の発表した画像(下部に掲載)では、幅わずか2cmに満たない昆虫の背中に、
薄膜ソーラー・セル、薄膜電池、ピエゾ式発電デバイス、熱発電デバイス、コントローラー

などが取り付けられている。同大学が開発した発電デバイスによって、昆虫の羽ばたきから小型のセンサー類を動かすには十分の電力が得られるという。

[ミシガン工大掲載のイメージ写真]

すでに動物の神経系をコントロールする研究も
この“サイボーグ昆虫”を災害現場に送り込むといっても、相手は昆虫のことだけに、どこに飛んで行ってしまうかわからないという疑問も当然起こってくるが、その点については、この“サイボーグ昆虫”を取り上げた「SJN Blog」(再生可能エネルギーに関する情報を配信するブログ)が触れている。

ブログによれば、小動物の神経系をコントロールする研究はすでに行われており、これまでに、
・ラットのひげに関連する脳の中枢に電極を埋め込んで遠隔操作
・サメの嗅覚神経に刺激を与えて泳ぐ方向を制御
・ハトを無線で飛ばす
・ゴキブリの移動制御

などの研究事例が報告されているという。小さな昆虫が人命を救助する日も遠くない?

サイボーグ

外部リンク

UNIVERSITY OF MICHIGAN
Insect cyborgs may become first responders, search and monitor hazardous environs

SJN Blog
ミシガン大ら、サイボーグ化した昆虫に組み込む振動発電デバイスを開発
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