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2013-06-14 22:00

エコ

アジアにLEDで照明革命か

LED
アジアの経済成長と電力不足
現在、アジア各国の経済成長ぶりには目をみはるものがある。ベトナムをはじめ、今アジアには世界各国の企業が進出をはたしており、今後もより一層の発展が期待される。

しかし、かつて日本がそうであったように、めざましい成長の影には、デメリットがつきものだ。環境汚染、森林破壊、都市部への人口集中、インフレーション…。そして、工場が増えること等にともなう電力不足も深刻な問題である。

(※画像はパナソニック株式会社HP内プレスリリースより引用)
LEDで住宅照明に革命
このアジアの電力不足に、パナソニックが一役買うことになるかもしれない。2013年6月10日、パナソニック株式会社は、社内カンパニーであるエコソリューションズ社がアジア各国での住宅照明事業に本腰を入れると発表した。

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、アジアでの住宅照明事業を本格的に展開します。
まず、ベトナム市場において、LED住宅用照明器具の販売を6月から開始。これに続いて、順次、インドネシア、インド、台湾、香港へ販売を拡大していきます。すでにシーリングライトを発売している中国でも、LEDの製品ラインアップを拡充し、同事業を本格的に拡大します。2012年度の住宅用照明器具の海外販売は、中国を中心に約30億円ですが、今回のアジア市場への本格展開により、2015年度の住宅用照明器具の海外販売目標は、2012年度の2倍以上を目指します。
(パナソニック株式会社HP内プレスリリースより引用)

なぜ、今、アジアでLED照明に乗り出すのか?それにはいくつか理由がある。

まず、先述通りアジアは急速な経済発展により、深刻な電力不足に直面している。そこで、省エネ効果の高いLED照明を普及させ、電力消費を抑えようというものだ。それから、LED自体の特性も関係する。従来の住宅用照明器具では、国ごとに商品仕様が異なり、国を越えての照明器具をつくることは難題だった。

しかし、LEDはその特性から共通化が簡単なため、この商品仕様の壁をクリアすることができた。これは住宅照明の転換期の到来を予感させる、正に照明革命と言えるかも知れない。

快適とエコが両立する照明空間
アジアでは照明をつける際、インテリアデザイナーが照明プランを提案するのが一般的だ。そこで、エコソリューションズ社は独自に「あかりプラン」を作成し、この「あかりプラン」をインテリアデザイナーに提供することにより、LED照明器具を一層普及させる一手を打つ。

国ごとに電力不足の事情も、照明に対するニーズも異なるだろう。しかし、快適な照明による生活空間や、電力消費を抑えた省エネ商品に関しては、今や新興国たるアジアの国々が関心をもたないはずはない。アジアのいたるところで、快適とエコが両立する豊かな照明空間が生まれるのは、そう遠くないことだろう。


外部リンク

パナソニック株式会社HP内プレスリリース
http://panasonic.co.jp
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