2013-06-13 16:00
電気自動車
ホンダが超小型EVの実用化に向け熊本県・宮古島市で社会実験
用途に合わせた開発が可能
ホンダは6月4日、同社が開発した超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプβ」を使った社会実験に向けて熊本県および宮古島市とMOUを締結したと発表した。マイクロコミュータープロトタイプβとは、バッテリーやモーター、コントローラーなどを床下およびリアスペースに配置し、動力機能をコンパクトに完結させたプラットフォームである「Variable Design Platform」を採用した超小型EVのこと。
さまざまな用途や顧客の要望に合ったボディや内装を、既存の自動車より比較的容易に開発・生産することを可能にし、今回は2名乗車タイプの車両を提供して実験を行う。
現在、国土交通省が主導で導入を検討している超小型モビリティーの車両区分および欧州L7カテゴリーを視野に入れた近距離移動用の超小型EVで、今秋から順次、社会実験を実施するよう具体的な検討を開始した。
欧州L7カテゴリーは、欧州の二輪カテゴリーのひとつで、EVの場合はバッテリーを除き、重量400kg以下、出力15kW以下のものを指す。
高齢者や子育てに
この実験では高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、通勤や業務目的のカーシェアリングといったさまざまな用途での可能性に加え、それぞれの環境に合わせたインフラを含めた街づくりについても各自治体と検証を行う。また、ホンダでは子育て層に対しての価値検討も合わせて推進するとしている。
熊本県では、各地域の移動問題を改善し、地域を活性化、観光地としての新たな魅力を創出し、環境エネルギー問題に取り組むことで各施設の効果検証を行う。
宮古島市では、環境モデル都市としての取り組みの一環として、離島の街づくりや環境事業と連携した超小型EVによるCO2排出量低減効果を検証する。
また、東芝と共同で再生可能エネルギーで超小型EVを運用するCO2フリー化の検討も進めている。
外部リンク
本田技研工業│ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/
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