2013-07-17 15:00
エコ
潅水システムを自動化して節水効果68%、トヨタなどが都市緑化に向け開発

1年間に約68%の節水
トヨタ自動車と、緑化資材の企画開発・製造・販売を手がけるダイトウテクノグリーンは7月9日、都市緑化における緑地の水やり(潅水)を自動制御する「スマートグリーン潅水システム(Smart Green Irrigation system)」を共同開発したと発表した。このシステムは同日、トヨタ子会社のトヨタルーフガーデン株式会社を通じて発売を開始する。
システムではコントローラを用いてダイヤルで画面を切り替えることで潅水や推量を設定する。
年間を通じて潅水のタイミングや推量を設定することができるだけでなく、センサーを組み合わせ、警報機能や節水機能を可能にした自動潅水制御システムだ。
センサーがあることで、潅水不良の際にはランプやメールで管理者に連絡が入り、土壌水量センサーは土壌の水分量を検知することで、必要な量だけ潅水することができる。
同システムは従来のコントローラーに比べ、1年間に68%の節水ができる。
農業分野への活用も
国内では都内のヒートアイランド現象の緩和や低炭素社会の推進に向け、2002年頃から屋上や壁面の緑化が普及している。現在の累計施工面積は、屋上緑化約330万平方メートル、壁面緑化約48万平方メートルだが、維持管理の難しさから、植物の枯死が問題となっている。
トヨタはこれまでに、屋上緑化「スマートグリーンルーフ」や壁面緑化「スマートグリーンウォール」、駐車場緑化「スマートグリーンパーキング」といった商品を開発し、スマートグリーンシリーズとしてトヨタルーフガーデンから発売してきた。
緑化商品開発のノウハウと顧客ニーズを反映することで、潅水トラブルを防ぎ美しい緑を保つため、今回の潅水システムの開発に踏み切った。
将来的には農業分野への活用も計画されている。
外部リンク
トヨタ自動車│ニュースリリース
http://www2.toyota.jp/jp/
スマートグリーン潅水システム
http://www.daitoutg.co.jp/prd/
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