2013-08-08 13:00
太陽光発電
北海道電力と住友電気工業が大型蓄電池システムの実証事業に着手

周波数問題に対応
北海道電力と住友電気工業は、経済産業省が一般社団法人新エネルギー導入促進協議会を通じて募集する「平成24年度大型蓄電システム緊急実証事業」に共同で応募し、7月31日にこれが補助事業として採択されたと発表した。同事業は、北海道電力と住友電工が共同で、北海道電力の基幹系統の変電所に大型蓄電池を設置することで、風力発電や太陽光発電の出力変動に対する新たな調整力としての性能実証、および最適な制御技術の開発に取り組むもの。
近年注目を集める再生可能エネルギーの中でも、風力や太陽光を用いた発電所では風況や天候などの気象条件により発電出力が変動するため、周波数など電力品質への影響が懸念されている。
この問題を解決するためにも、再生可能エネルギーの導入可能量の最大化を目指し、一般電気事業者の大型変電設備に接続する形で大型蓄電池を設置し、制御及び管理を通じて、系統用大型蓄電システムの開発及び実証を行う。
世界最大級の大型蓄電池
この実証事業では南早来変電所に世界最大級の大型蓄電池(レドックスフロー電池、6万kWh)を設置し、風力や太陽光発電の出力変動に対する調整力の性能を検証する。北海道は土地の広さや安さからメガソーラー建設が盛んだが、再生可能エネルギーの受け入れが限界に近付いている問題がある。
大型蓄電池を稼動させることで、北海道の分単位の需給調整能力は一割程度増強される見込みもあるという。
大型蓄電池を系統に導入する事業は日本で初めての取り組みとなる。
外部リンク
住友電気工業│プレスリリース
http://www.sei.co.jp/
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