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2013-07-31 15:00

太陽光発電

カネカが世界初、3層構造の薄膜太陽電池モジュール商用生産を開始

薄膜三層型太陽電池
3層構造で出力アップ
株式会社カネカは7月24日、大幅に出力を向上させた薄膜三層型太陽電池モジュールの新商品を本格発売すると発表した。

同社は現在、アモルファスシリコン層と薄膜多結晶シリコン層の2層を重ねた薄膜シリコンハイブリッド太陽電池を製造販売しているが、今回の新商品はこの2層の間に新たにアモルファス系シリコンからなる層を追加した3層構造を有している。

この技術は、行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」プロジェクトの一環として開発として開発された。

今後は瓦一体型モジュール、スレート瓦専用モジュール、据置型に展開し、屋根と街並みに調和するデザインを生かしながら、発電効率の高い太陽光発電モジュールとしてソーラーエネルギー事業の更なる拡大を図る。

パネルの高電圧化でメリットも
この新商品は同社が保有する透明中間層技術と合わせて吸収できる太陽光量を増やすことで従来と比べて大幅な出力向上を実現し、1420mm×1100mmサイズ量産品比で初期出力を10W以上引き上げることに成功した。

同基板サイズでの商用薄膜太陽電池モジュール製品の3層構造化は世界初で、単位電池当たりの開放電圧は2.0Vと同社の従来製品と比較して1.5倍に向上し、パネル当たりの開放電圧も280V 程度まで向上させることが可能となった。

パネルを高電圧化することで、配線方法の簡略化、配線ミス低減にも応用が可能となる。

外部リンク

カネカ株式会社│薄膜三層型太陽電池モジュール商用生産開始
http://www.kaneka.co.jp/service/news/130724
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