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2013-08-05 14:00

エコ

出光興産など、秋田の国立公園で規制緩和後初となる地熱発電調査を実施

地熱発電
掘削調査をスタート
出光興産、国際石油開発帝石、三井石油開発は7月26日、地熱発電に向け2011年に地表調査を実施した北海道阿女鱒岳地域と秋田県小安地域で第二段階の調査として、構造試錐井の掘削を開始すると発表した。

北海道阿女鱒岳地域の掘削スケジュールは、7月16日~10月上旬、掘削深度は2,000メートル。秋田県小安地域の掘削スケジュールは7月25日~11月上旬で、掘削深度は1,800メートルと1,700メートルで、地質構造や地下の温度、透水性を調査する。

秋田県小安地域で行われる採掘は秋田県湯沢市にある「栗駒国定公園」で行われ、国定公園での地熱発電としては、国の開発規制が緩和されてから初めてとなる掘削調査が行われる。

温泉への影響懸念も
今回の調査では、今後3年を目処に複数の穴を掘る掘削調査を行い、発電に適した熱源を探り、本格的な採掘を行いながら実証実験を実施し10年後の運転開始を目指す。

秋田県では原発1基分に相当する111万キロワットを発電できる高温の蒸気が地下にあると推計されているが、地元の温泉への影響を懸念する声も上がっており、発電所建設に関する地元の合意が得られていないのも現状である。

一方、この調査地域の近くには、発電規模は28.8MWの「上の岱(うえのたい)地熱発電所」が1994年から運転しており、規制緩和によって国立・国定公園でも地熱発電の開発プロジェクトが増えることが予想される。

外部リンク

出光興産│ニュースリリース
http://www.idemitsu.co.jp/company/
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