2013-09-06 08:00
エコ
NEC、データセンターの空調電力を最大50%削減する冷却技術開発

ICT機器を効率的に冷却
NECは、データセンター等に設置されているラックに搭載されたICT機器を効率的に冷却できる「多段式高効率冷却技術」を開発した。(画像はプレスリリースより)
効率と低環境負荷を両立
データセンター内ではホットスポットが生じやすく、ICT機器の冷却や排熱の冷却に使う空調設備に多くの電力が消費されるため、様々な施策が行われてきていた。今回開発された「多段式高効率冷却技術」は、NECが従来より開発してきたICT機器内に搭載されていた「相変化冷却技術」を複数のICT機器を搭載するラックに応用したものとなっている。
「相変化冷却技術」は、冷媒が液体から気体に変化する際の熱エネルギーの移動を利用した技術で、高効率な冷却を実現し、新技術では機器の排熱を拡散する前に回収し直接屋外に輸送ができる。
これによりサーバルーム内の空調負荷を大幅に削減でき、NECの施設で実験した結果では、10台のサーバを搭載したラック背面から出る熱量の、約50%を屋外へ熱輸送することを実証したとのことだ。
また、オゾン化破壊係数が0で、地球温暖化係数が従来品の1/2以下の冷媒を採用しており、効率と低環境負荷を両立している。
NECでは今後も低炭素社会の実現に向けての製品造りや省エネへの取り組み、技術開発などを進めて効率的なデータセンター運用の実現を目指すとしている。
外部リンク
NEC プレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201309/20130903_01.html
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