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2013-08-31 10:00

太陽光発電

IBMが風力や太陽光予測システムを開発、可用性を正確に把握

予測
再生可能エネルギーを推進
IBMは8月23日、再生可能エネルギーを使った発電事業における、資源の信頼性向上に役立つ電力および気象モデリングの先端技術を開発したと発表した。

この新技術は、気象予測と高機能な解析技術を組み合わせることで、風力と太陽光エネルギーの可用性を正確に予測、事業者がより多くの再生可能エネルギーを電力グリッドに統合できるようにしたもの。炭素排出を抑制でき、消費者や企業に対してもより多くのクリーンエネルギーを供給できるようになる。

電力量を正確に予測
このソリューションは、ハイブリッド再生可能エネルギー予測と呼ばれ、気象モデリング機能、雲をイメージ化する先進技術、上空に向けて設置したカメラを使用することで、雲の動きを追跡、風力タービンに取り付けられたセンサーは風速、風温、風向をモニタリングする。

データ同化を基盤とすることで、発電所内の局地的な天気を正確に予測し、1カ月後の天気や、15分刻みの天気を予測することも可能とする。

再生可能エネルギーの発電量を推定することで、変化しやすい性質を持つ風力や太陽光について、より適切に管理でき、電力グリッドへの逆潮流や蓄電する電力量をより正確に予測することもできるため、他の従来型エネルギーとの統合も容易にできる。

(画像は米IBMプレスリリースより)

中国最大の再生可能エネルギー事業に使用
中国全土へ送電・変電・配電する国家電網社の子会社であるState Grid Jibei Electricity Powerは、このソリューションを使用し、再生可能エネルギーを電力グリッドに統合している。

これは風力発電と太陽光発電、エネルギーの貯蔵と送電を組み合わせた再生可能エネルギーに関する取り組みとしては世界最大。

化石燃料依存からの脱却を目指す中国の5カ年計画の一環として行われている張北670MWデモプロジェクトの第一フェーズにあたる。

このプロジェクトでは、風力予測技術を用いて再生可能エネルギーの発電割合を10%向上させることを目指し、ここで増大した分量のエネルギーは14,000以上の世帯に電力を供給することができる。


外部リンク

IBM│プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/
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