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2012-12-25 12:00

太陽光発電

世界“最薄・最軽量・最柔軟”な有機薄膜太陽電池、「ソーラーアワード2012」を受賞

ソーラーアワード2012
東京大学工学部の研究グループが開発
12月13〜15日に開催された、日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」において、「ソーラーアワード2012」の授賞式が行われた。同アワードは「自然エネルギーの自給国家・ニッポンへ」をスローガンにしており、日本の自然エネルギーの普及に貢献したコンテンツに贈られる。

アワードには15部門あり、コンテンツは人、企業、商品などさまざま。そのひとつ「テクノロジー部門」において、東京大学工学部(染谷隆夫教授・関谷毅准教授ら)の開発した世界“最薄・最軽量・最柔軟”な有機薄膜太陽電池が受賞した。

[東大工学部発表資料より]

髪の毛に巻き付けられる驚異の柔軟性
同学部の発表によれば、受賞した有機太陽電池の特性は、
・曲げ半径35ミクロンに折り曲げても、エネルギー変換効率4.2%を維持、機械的にも壊れない
・300%伸縮させても電気的・機械的な特性が劣化しない
・1gあたりの発電量は10W

で、これはあらゆる太陽電池と比較しても世界最軽量・最薄・最柔軟な太陽電池だという。

「曲げ半径35ミクロン」という数値だけでは想像が難しいが、具体的には、人間の髪の毛(半径約100ミクロン)に巻きつけることもできるという驚きの柔軟性。その特性を活かし、今後は、
身に着けても重さを感じさせないヘルスケアや医療用デバイス用の電力供給源

などへの用途も考えられるという。

外部リンク

ソーラーアワード2012:受賞者一覧
http://solaraward.jp/award.html

東京大学工学部プレスリリース(PDF)
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/pdf/2012/120404_someya
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