2013-04-20 13:00
エコ
ホンダが埼玉県の新工場に導入した環境配慮のための取り組みを公開

2.6MWのソーラー発電装置も
ホンダは4月16日、埼玉製作所寄居工場の稼動に先立ち、寄居工場建設に関わる環境への取り組みを公開した。この工場ではFEMSや太陽光発電システムを使ったエネルギー供給の効率化や、リサイクル、敷地内にビオトープを設置し周辺環境の緑化を行うなど、環境に配慮した新たな技術投入を行っている。
エネルギーの安定供給やCO2低減のため、エネルギーの使用状況や設備の運転状態を監視し、目標管理や異常リスクの対策を行うことができるエネルギー管理システム・「FEMS(ファクトリーエネルギーマネージメントシステム)」を導入した。
また、従来捨てていた熱は新たに暖房用の熱源としてヒートポンプ冷凍機に有効活用し、CO2を約60%低減した。
空調も室内空間全体から人作業空間のみを空調する気流システムを導入することで使用する電力を従来方式から約40%低減した。
さらに2.6MWのソーラー発電装置の設置することで、CO2排出量を約1,200t低減し、リサイクル可能な工法や建材を使用することで、建物のライフサイクルリサイクル率98%以上を達成している。
「トリプルゼロ」を目標に
敷地面積の30%の緑地には約1.6万m2のビオトープを設置し、トウキョウサンショウウオ、ホトケドジョウなどの希少種を保全するだけでなく、周辺地域と融合した森を目指し、現況植生に配慮した樹種構成や自然的配植を施した里山森林を設置する。この森林は次世代を担う子どもたちの自然環境学習施設として提供する計画も進んでいる。
寄居工場は、年間25万台の生産能力を持つ四輪完成車工場で今年7月に稼動する予定。
ホンダは自前再生可能エネルギー技術により、電気を作る時からクルマが走行する時までのWell-to-WheelでCO2排出量「ゼロ」、エネルギーマネジメント技術によるエネルギーリスク「ゼロ」、リデュース・リユース・リサイクルの3Rで廃棄物「ゼロ」の「トリプルゼロ」を目標に掲げている。
寄居工場は以上のような革新技術を投入し、世界トップクラスの省エネルギー工場として、人と環境に配慮した「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことを目指す。
外部リンク
ホンダ│ニュースリリース
http://www.honda.co.jp/news/2013/c130416.html
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