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2013-06-03 18:30

エコ

パナソニック、世界最高効率を実現した照明用高効率白色有機EL素子を開発

白色有機EL素子
114lm/Wを実現
パナソニック株式会社エコソリューションズ社は、発光面積は1平方cmで世界最高効率114lm/Wを実現した白色有機EL素子を開発した。

素子寿命10万時間以上を実現
有機EL素子は、電圧をかけることで赤、緑、青などの色に発光する有機素材を組み合わせることにより、白色を含む様々な色の光を発することができるデバイスとなっている。

この有機EL素子は、「光取り出し」技術と「有機発光層の多層化」技術に着目して開発を進めたとのことで、発光面積25平方cmにおいても110lm/Wと非常に高い発光効率を実現している。

「光取り出し」技術では、フィルム、ガラス、空気の配置を最適に積層し、有機EL素子内への光の閉じ込めを抑制したビルドアップ型光取り出し基板により、光を従来の2.5倍(光取り出し効率約50%)取り出すことを実現した。

高効率と長寿命を可能にした「有機発光層の多層化」技術では、高効率のリン光材料を用いた有機発光層を適切に多層化することにより、素子寿命10万時間以上を実現したとのことだ。

今回の開発は「次世代高効率・高品質照明の基盤技術開発プロジェクト」の技術開発成果であり、出光興産株式会社、タツモ株式会社、長州産業株式会社、国立大学法人山形大学、青山学院大学と共同で実施しているとのことだ。

また、開発で使用している高効率リン光材料は、米国の「Universal Display Corporation」からの提供となっている。

外部リンク

パナソニック プレスリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2013/05/
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