2012-03-29 15:00
太陽光発電
【Honda】埼玉県庁に「ソーラー水素ステーション」設置、外部給電可能な燃料電池電気自動車を公用車に
県庁敷地内で実証実験
27日、埼玉県県庁において「ソーラー水素ステーション」のオープニングセレモニーが行われた。同県庁敷地内に設置された「ソーラー水素ステーション」は、Hondaが埼玉県と共同で進める実証実験の一環。Hondaの発表によれば、同ステーションはHondaが独自に開発した日本初の「高圧水電解システム」を採用、小型化・低騒音化を実現しているという。同時に、Hondaは新たに開発した燃料電池電気自動車(※)「FCXクラリティ」を同県に納車した。「FCXクラリティ」は最大出力9kWの外部給電機能も装備している(一般家庭およそ6日分の使用電力に相当)。
CO2排出“ゼロ”
Hondaと埼玉県の実証実験は環境省の委託を受けたもので、低炭素社会実現に向けた産官共同の実験。今回設置された「ソーラー水素ステーション」は、水素の製造から、貯蔵、供給までのプロセスにおいてもCO2を一切排出しない
という。
この「ソーラー水素ステーション」は、太陽光と商用電源の併用で、24時間で1.5kgの水素を製造する。この量は「FCXクラリティ」を約150km走らせる量に相当する。
Hondaは、今回の実証実験で、
水素エネルギーの効率的な管理と有効活用の可能性を検証
してゆくとしている。また、外部給電機能を装備した「FCXクラリティ」を“公用車”として使用することで、
・CO2削減効果
・緊急時における移動可能な発電設備としての実用性
・緊急時における移動可能な発電設備としての実用性
を検証したいとしている。
※燃料電池電気自動車:水素と酸素の化学反応を利用して電気を発生させ、その電気でモーターを回転させて車を走らせる。CO2の排出はゼロ。燃料電池で自ら電気を作り出すので、充電の必要もない。(Honda「FCXクラリティ」サイトより)
外部リンク
Hondaニュースリリース:埼玉県庁敷地内に、ソーラー水素ステーションを設置~給電機能を装備した「FCXクラリティ」を埼玉県に納車~
http://www.honda.co.jp/news/2012/4120327.html
Honda「FCXクラリティ」
http://www.honda.co.jp/FCX/
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