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2012-04-20 11:00

エコ

ドイツ・環境研究機関 エコなソーラー発電に贈る認定基準を設定

環境研究機関
好成績者に与えられる認定証・「ブルーエンジェル」
ドイツの環境研究機関が環境にやさしい製品やサービスなどに与える認定「ブルーエンジェル」が、ソーラー関連製品などに対する基準を新たに設置した。
高基準のクリアが条件
ソーラー関連の場合、このブルーエンジェルに認定されるにはエネルギー転換効率が少なくとも95%以上であることが必須だ。裏返せば、太陽光から電力に転換される際に5%までの損失しか認められず、同研究機関はどんな少量のエネルギーも無駄に失ってはいけないと考えている。

ドイツ内で再生可能エネルギーから生産される必要電力のうち、35%をソーラーエネルギーでまかなうという政府の方針を実現させるためには、このソーラーエネルギーの効率化は非常に重要な位置づけとなる。

「ダーティ4」の廃止を目指す
ソーラーシステムの開発・製造を手がける企業がこのブルーエンジェルの認定を獲得するためには、エネルギー転換率が良いことに加え、有害物質の使用が少ないことやリサイクルが可能かどうかという基準も満たさなければならない。

基準によると、有害物質である鉛、カドミウム、水銀、クロムは、製品への使用が禁止される。またこれらの物質は工場や生産過程にも使用が認められない。

これによってEU内で定められた基準に一致させようという狙いだ。

リサイクルの可能性など、さらなる厳しい審査基準も
さらには生産過程において騒音公害が抑えられるか、品質保証やリサイクルサービスなどは無償で提供されるかなども審査基準となる。

品質保証に関しては5年保障を提供し、期間内で破損や不具合が見つかった場合は48時間以内に無料で交換する義務が企業に課せられる。

こういったことにより最高のソーラーシステムを提供する企業が選ばれ、経済的効率も上昇すると、同研究機関は見ている。

外部リンク

ドイツ・環境研究機関(Öko-Institut)
http://www.blauer-engel.de

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