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2012-05-18 14:00

太陽光発電

EPIA ヨーロッパのソーラー市場における成長度合いを発表

EPIA
EPIAがソーラー市場の成長度合いを分析

欧州ソーラー発電産業協会・EPIA(European Photovoltaic Industry Association ベルギー・ブリュッセル)は今月9日に現在から将来的に見たヨーロッパないし世界におけるソーラー発電市場の成長度について分析した報告を発表した。

2016年までに77,3ギガワットまで成長予測
同協会の報告「Global market outlook for photovoltaics until 2016」によると、ソーラー市場の成長度合いは各国の政治的な判断に強く依存しているということだ。

また、世界におけるソーラー市場は2016年までに38,8ギガワットから77,3ギガワットにまで成長すると予測している。2012年から2013年までの間はヨーロッパ内で行われているソーラー助成制度の縮小の影響から成長度合いが低いと見ており、世界ではこの期間に約20から40ギガワットに達すると見ている。

ヨーロッパ市場の急成長、日本市場は出遅れ気味
ヨーロッパのソーラー市場は、去年に急成長を遂げたことから一時的に一定の水準にまで達したため、今年から成長度合いは足踏みすると見ている。

同協会の報告ではさらにこう分析している。
「ヨーロッパがそうであったように、今後10年はソーラー発電の発展を促進していくためにも世界中で突出してくるソーラー市場を開発していかねばならない。中国やアメリカ、日本などの現在のソーラー市場はそれぞれが持っている能力のまだほんの一部を発揮したに過ぎない。」


イタリアがドイツを追い越す
また、報告によるとイタリアは2011年にソーラー建築の数でドイツを追い越した。

イタリアではソーラー施設からの送電量が9,3ギガワットなのに対し、ドイツは7,5ギガワットにとどまった。この送電量はイタリアの必要電気量の5%に当たる。

EPIAはこの数字を建築数ではなく、実際に営業運転され、送電された数字を計算している。2011年に建設されたいくつかのソーラー施設の送電分は2012年に計上されるため、計算に入っていない。

2011年にヨーロッパ内に建設されたソーラー施設の77%はドイツとイタリアで建設された。このことから建築計画においてヨーロッパ内で不均衡が生じていることがわかる。スペインやチェコのソーラー市場は、政府によるソーラー発電による過剰な収入制度が原因でシステムが崩壊した。
ヨーロッパの勢い 衰える
EPIAはまた、昨年にヨーロッパ市場は縮小するであろうことを示唆し、今年は具体的にいって9,43から21,6ギガワットまでの増築にとどまるとしている。

このことにより、ヨーロッパのソーラー市場のパイオニアとしての立場は失われつつある。

外部リンク


欧州ソーラー発電産業協会・EPIA
http://www.epia.org/press-room/epia-press-releases.html

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