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2012-05-18 12:00

エコ

LED照明が謎多き画家“ジョルジュ・ルオー”の秘密を暴く?【汐留ミュージアム】

LED照明
作品に最適化されたLED照明
パナソニック「汐留ミュージアム」では現在、「ジョルジュ・ルオー名画の謎展」が開催中だ。展覧会の内容は、ルオーの極めて個性的な制作手法を“徹底解剖”するというユニークなものとなっているが、「汐留ミュージアム」の特長のひとつは、“LED照明による最適なミュージアム空間”にある。

パナソニックが9日、発表したところによれば、4月13日開催のギャラリートークでは、学芸員による作品解説とともに、
作品に合わせて最適化したLED照明と一般的なLED美術館照明の違い

についても関心が集まったという。

その差歴然、作品に合わせたLED照明
同展では、作品に最適化したLED照明と一般的なLED美術館照明の違いを、スイッチひとつで切り替えて体験できるという。その違いは歴然で、以下のように報告されている。
例えば、「ブルターニュの風景(1915年)」を低い色温度(2700K)のLED照明で鑑賞した場合、絵画は全体的に赤みを帯び、ぼんやりと見えます。一方、作品に合わせ最適化したLED照明で鑑賞した場合、全体の色彩をはっきり見ることができ、主題である海の青がより美しく際立って見える(略)。

絵画鑑賞が趣味の方にとっては、非常に興味深い結果ではないだろうか。

今後のギャラリートークは、
・一般対象:5月25日、6月8日、6月22日
・小・中学生及び保護者対象:6月2日

となっている。足を運んでみてはいかがだろうか。

LED照明
このほか、「汐留ミュージアム」では、LED光天井有機EL照明を使用した展示ケースなども採用、全館がすべて「次世代照明」となっている。これにより、消費電力を50%カット。また、紫外線や赤外線が少ないLED照明は美術品にもやさしいという。オフィシャルサイトでは照明の違いをバーチャルに体験できるようになっているので、ご参照を(下部にリンク)。

余録:謎に包まれた画家ジョルジュ・ルオー
「汐留ミュージアム」によれば、ルオーはキャンバスやイーゼルを使わないなど、極めて特異な画家。しかし、アトリエは誰も立ち入ることができず、その制作過程は謎に包まれていた。同館は修復作業などを通してその謎に迫った。その結果、
・作品「古きヴェルサイユ」の内部には、いまだに乾いていない絵の具がある?
・「裁判官」はトレーシングペーパーに描かれていた?

などの秘密が明らかにされているという。「ジョルジュ・ルオー名画の謎展」は6月24日まで開催。

外部リンク

パナソニック ニュースリリース:LED美術館照明で見るルオー作品の色の秘密【パナソニック 汐留ミュージアム】
http://panasonic.co.jp/news/topics/2012/98105.html

ジョルジュ・ルオー名画の謎展
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/12/120407/index.html

汐留ミュージアム:ギャラリー(照明の違い)
http://panasonic.co.jp/es/museum/collection/popup/gallery.html
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