2012-05-15 13:00
エコ
ソーラー携帯電話 ケニアで普及 - 今後の太陽光発電の発展に期待

ソーラー携帯電話
太陽光で充電できる携帯電話が、電力事情の悪いケニアで普及し始めている。AlertNetが5月10日に報じた。現在ケニアで国内の電力会社と契約し、コンセントから電力を利用できるようにするためには、約600ドル(US)以上かかる。多くのケニア人にとっては、手が届かないものだ。そのため、太陽光で充電できる携帯電話の需要はかなり高いと予想されている。
環境にも、ふところにもやさしい
このソーラー携帯電話は、ケニアの通信会社SafaricomとMobitelea Venturesによって開発されたものである。太陽光から直接充電ができる充電器が内蔵されており、いちいちコンセントから充電する必要がないようにできている。38歳のHabiba Rageさんも、このソーラー携帯電話に助けられた1人である。彼女は、自分の商売を行っていくために、仕入先と連絡を取り合うための携帯電話が必要であった。今までは携帯電話があっても、頻繁に充電ができないという悩みを抱えていたのである。
彼女は、このように語った。
私たちの村には電力が通っていないのよ。だから、普通の携帯電話を使うのはとても難しいの。電力がなければ、充電ができないからね。
このソーラー携帯電話の値段は、約18ドル(US)。従来の携帯電話の半分の金額だ。さらにこのソーラー携帯電話は、リサイクルされた部品によって作られており、環境にもやさしいのである。
今後の太陽光発電の発展に期待
ケニアでは現在、都心部でも51%、地方ではわずか5%の人々しか電力を使うことができる状況にない。また、太陽光発電装置はほとんどのケニア人にとっては高価すぎるものであり、さらに、太陽光発電が実際どのようなものかという知識を持っている人も少ないのが現状だ。
しかし、ケニアでは毎日6時間以上の日照時間があるため、今後太陽光発電が発展していく見込みはある。ケニア政府も、国内における太陽光発電の可能性に注目し始めている。環境にやさしいやり方で、国民のエネルギー需要に応えることができるためだ。
地元のNGO、The African Energy Policy Research Networkによると、ケニアは1日に4~6kWh/m2の太陽光を享受しており、それは約30億トンの燃油が生み出すのと同等量のエネルギーを生み出すことができる量だとのことである。
外部リンク
Solar powered phones recharge Kenya’s conversations
http://www.trust.org/alertnet/news/solar-powered-phones-recharge-kenyas-conversations
Safaricom
http://www.safaricom.co.ke/
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