2012-05-25 08:00
太陽光発電
世界最大のCIS薄膜太陽光発電所、運用開始【ソーラーフロンティア】

パネル20万枚超、28.8メガワット分
ソーラーフロンティア株式会社とべレクトリック(BELECTRIC)社は23日、“CIS薄膜太陽電池”(※)を使用した世界最大の太陽光発電所(ドイツ・ブランデンブルク州)の運営を開始したことを発表した。使用されたCIS薄膜太陽電池はソーラーフロンティア社製。約20万5千枚が使用された。発表によれば、同社のCIS薄膜太陽電池は、
・発電効率が高く、日射量が少ない環境下でも優れた実発電量が得られる
・黒一色の外観で、景観にも違和感なく溶け込む
・黒一色の外観で、景観にも違和感なく溶け込む
などの特徴があるという。
[べレクトリック社ホームページより]
塩やアンモニアに対する強い耐性
また、同薄膜太陽電池はテュフ・ラインランド・ジャパン(IEC規格)、米国保険業者安全試験所、BREグローバル(マイクロジェネレーション認証スキーム)などの認証も受けており、その品質の高さが世界的に認められているという。さらに、塩とアンモニアに対する耐久性についても認証を得ており、沿岸部や農業地域での設置にも適している
という。
なお、このCIS薄膜太陽電池は宮崎県の国富工場で生産された。国富工場は世界最大のCIS薄膜太陽電池生産工場となっている。また、ソーラーフロンティア株式会社は、昭和シェル石油株式会社の100%子会社。
※CIS薄膜太陽電池:シリコンを使わず、銅・インジウム・セレンを原料に作られる。シリコン結晶系太陽電池よりも、大幅に薄くできるのが特徴のひとつ。シリコンの持つ材料不足・価格高騰などの懸念を払拭する太陽電池として期待される。ちなみに、太陽電池に使用されるシリコンは、実に99.9999%以上の純度が求められるという。(「CIS薄膜太陽電池普及センター」による)
外部リンク
ソーラーフロンティア株式会社ニュースリリース:ソーラーフロンティアとベレクトリック社、 CIS薄膜太陽電池で世界最大の太陽光発電所の発電開始
http://www.solar-frontier.com/jp/newsrelease/pdf/20120523.pdf
BELECTRIC:Solar Frontier and BELECTRIC connect the world's largest CIS thin-film solar power plant to the grid in Germany
http://www.belectric.com/10-belectric/press-area/
CIS薄膜太陽電池普及センター
http://www.cishakumaku.com/index.html
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