2012-05-26 13:00
エコ
スマホで野菜・果物の食べごろをチェック!? - 食品廃棄を減らすために
食べ物を無駄にしないために
ドイツのFraunhofer Instituteが、スマートフォンに取り付けて、野菜や果物などの熟し具合をチェックすることができる小型分光計を開発中だ。Technology Reviewが報じた。野菜や果物をひと口かじって、見た目ほど熟しておらずがっかりしたという経験は、誰にでもあるだろう。そしてそれこそが、食べ物が無駄に廃棄されることとなってしまう主な原因だ。店で野菜や果物を購入する際に、食べごろのものを見分けることができれば、食べ物を無駄にしなくてすむのである。
買うべきかどうかをアドバイス
角砂糖よりも小さいこの小型分光計は、赤外線技術を使って、スキャンした食べ物が含む「でんぷん」、「たんぱく質」、「水分」、「脂肪分」の量を測定することができる。この小型分光計は薄いプラスチック越しにも使えるため、スキャンするのに、食べ物にかかっているビニールをはずす必要もない。細菌や有毒性のチェックはできないが、その食べ物が充分に熟しているか、食べごろかどうかを即座に判断し、「それを買うべきか、買わないべきか」のアドバイスを与えてくれる。
きっと誰もが、1つのリンゴを選ぶのに何分もかけ、いくつものリンゴを手にとってみるタイプの人間を見たことがあるはずだ。いずれ彼らが、スマートフォンを使っていくつもの果物をスキャンする光景が見られるようになるかもしれない。
新しいスマートフォンの使い方
この「赤外線技術を使って食べ物をスキャンする」というテクノロジーそのものは、特に目新しいものではない。しかしFraunhofer Instituteが試みていることは、そのテクノロジーを小型化・一般大衆化させようとしているという点で、大きな進歩と言える。しかしまだまだ開発段階で、実用化までには数年かかるとのこと。数年後には、食べ物の美しい写真を撮るためではなく、食べ物の食べごろをチェックし、エコに貢献するためにスマートフォンを使う世の中になることだろう。
外部リンク
Should iEat? Testing Food Ripeness with a Smart Phone
http://www.technologyreview.com/blog/helloworld/27844/?ref=rss
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