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2012-06-05 13:00

太陽光発電

世界中の子どもにワクチンを!ソーラーパワーの冷凍貯蔵庫を開発中

ワクチン
太陽光エネルギーの有効活用
Solar Electric Light Fund(SELF)によって、ソーラーパワーで駆動する、バッテリー要らずのワクチン冷凍貯蔵庫の開発プロジェクトが進められている。このSELFはアメリカの非営利組織で、太陽光エネルギーを使って、電力事情の悪い場所に住む人々を手助けする活動を行っている。

世界のワクチン接種の現状
今回のプロジェクトに資金援助をしたBill&Melinda Gates Foundationによると、世界中で毎年2,500万人近くの子どもたちが、充分にワクチン接種を受けることができていない。そして毎年240万人近くの子どもたちが、ワクチン接種をしていれば防ぐことができた病気で亡くなってしまうのである。

ワクチンの保存方法は、発展途上国において深刻な問題となっている。多くのワクチンは、きちんと一定の温度に保っておかなければ品質が低下してしまうのである。

1人でも多くの子どもの命を救うために
今回のプロジェクトには、WHO(世界保健機関)も関わっている。冷凍貯蔵庫の開発が完了し次第、WHOによって認可が行われる。そしてその後、コロンビアの2つの村において、2台の冷凍貯蔵庫の性能テストが行われる予定だ。もしそのテストが成功すれば、ただちに実用が開始されることとなる。

SELFのエグゼグティブ・ディレクター、Bob Freling氏は次のように語っている。

我々の調査によると、太陽光システムが失敗する原因の3分の2は、バッテリーによるものだ。太陽光システムが設置される場所によっては、コスト面でも運搬面でも、メンテナンスに必要なバッテリーの確保が困難となる。

しかし我々の開発している冷凍貯蔵庫は、太陽光エネルギーは使うが、バッテリーを使う必要はない。発展途上国においてワクチンや薬品を保存しておくための、持続可能かつ信頼性の高い方法だ。


この冷凍貯蔵庫の開発によって、1人でも多くの子どもの命が救われることが望まれている。


外部リンク

SELF
http://www.self.org/

Press Release
http://www.csrwire.com/press_releases/

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