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2012-06-11 13:00

エコ

暗闇に太陽の花が咲く!発展途上国のためのお手軽太陽光発電

発展途上国
従来の太陽光発電機には手が届かない
アイルランドのアーティストOlafur Eliasson氏によって、発展途上国の人々のための太陽光発電ランプが開発された。このランプは「Little Sun」と呼ばれ、小型で、埃や熱にも強く、なんといっても様々な場面で利用できる多機能型なのである。

太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーは、発展途上国の電力問題の解決法の1つとして挙げられている。しかし、そのような発電機の設置には大きなコストがかかり、発展途上国の人々には実際問題なかなか手の届かないものなのである。

   (Image by Little Sun)
使い方は自由自在!
そこで今回開発されたのが、発展途上国の人々にも気軽に手が届く「Little Sun」である。この美しい花型のランプは、6センチ四方のソーラーパネルによって太陽光充電することができる。日中に4時間充電すれば、夜間に5時間程度は使えるとのことである。

さらに、小型で軽いため、どこへでも持ち歩くことができる。室内で天井から吊るすこともできれば、ただテーブルにおいて使うこともできる。ベルトやペンダントのような形で身につけることもできれば、自転車に取り付けてヘッドライトとして使うこともできる。まさに、使い方は自由自在なのである。

その他にも、次のような点がメリットとして挙げられている。

・ランタンの代わりに使うことで、家庭のエネルギーコストを90%削減できる。
・ランタンのように空気を汚染しないので、人々の健康にもよい。
・ランタンと比べて二酸化炭素の排出量が格段に少ないので、地球環境にもやさしい。
・暗くなってからも、子どもが勉強することができる。
・夜間でもこのランプがあれば仕事を続けることができるため、ビジネスの可能性が広がる。お店の夜間営業も可能になる。


発展途上国
   (Image by Little Sun)
今年中に25万人の人々へ
この「Little Sun」は、ロンドン2012フェスティバルの期間中に、ロンドンのテイト・モダン・ミュージアムにて正式に発表される予定である。このフェスティバルは、来月に迫ったロンドンオリンピックにあわせて行われるアートの祭典である。

そして開発者であるOlafur Eliasson氏らは、今年中に25万人、2020年までに5,000万人の人々に「Little Sun」を届けることを目標としている。


外部リンク

Little Sun
http://www.littlesun.com/index.php

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