2012-06-15 13:00
エコ
80%太陽光発電!まるでお城のようなホテルはユネスコ生物圏保護区域内に – モロッコ

エコ・フレンドリーなホテル
2009年にオープンした、モロッコのエコ・フレンドリーなホテル「Atlas Kasbah Eco-Lodge」が人気を集めている。このホテルは、アルガンと呼ばれるユネスコ生物圏保護区域の中にあり、そのエネルギーの80%を太陽光発電によってまかなっている。(Image by Atlas Kasbah Eco-Lodge)
80%太陽光発電!
経営しているのは、サステイナブル・デベロップメント分野において修士学位を持つ夫婦。夫のハッサンさんはベルベル人(北アフリカの民族)、妻のエレーヌさんはフランス人である。夫婦は今までに受けてきた教育を活かし、節水・エネルギー削減・廃棄物管理など、様々な面からこのホテルをエコ・フレンドリーなものにつくり上げてみせた。
最もエネルギー削減に貢献しているのが、ホテルに取り付けられたソーラーパネルだ。ホテル運営に必要なエネルギーの80%を、太陽光発電によってまかなっている。また、ホテルで使われている電球も低エネルギーのものだ。
そして夫婦は、3R(リデュース・リユース・リサイクル)にも積極的に取り組んでいる。例えば、梱包材の利用を極力避けたり、リサイクルできるものはリサイクルしたり、野菜くずを家畜に与えたりなどである。
またこの建物は、モロッコ伝統の建築技術を用いて、すべて自然素材でつくられている。外観が印象的になるばかりでなく、建物内部を夏には涼しく、冬には暖かく保っておくことができるという効果もある。
地元住民にも有益なものに
ホテルの敷地の90%は、緑の多いオープンスペースとなっている。そして、たくさんの地元住民がこのホテルに雇われ、サービス係・コック・庭師などとして働いている。そのような形で地元のコミュニティに貢献するだけでなく、このホテルは、サステイナブル・デベロップメント分野の知識を広めるための教育プログラムを定期的に開催しているとのことである。このホテルに泊まれば、エコ意識が格段に向上すること間違いなしだろう。
外部リンク
Atlas Kasbah Eco-Lodge
http://www.atlaskasbah.com/en/
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