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2012-06-25 13:00

エコ

トヨタもスポンサーに!デンバー動物園に完成したゾウの居住エリアは最上級のエコ性能!

動物園
LEEDプラチナ認証
アメリカ・コロラド州にあるデンバー動物園に、LEEDプラチナ認証を受けたゾウの居住エリアが完成した。この「Toyota Elephant Passage」と呼ばれるゾウの居住エリアは、アメリカ国内で初めてLEEDプラチナ認証を受けた動物展示用の建物となった。

LEED認証とは、米国グリーンビルディング協会が運営する環境性能評価システムのことだ。6つの評価項目(サステイナブルな敷地、水効率、エネルギーと大気、素材と資源、室内環境の品質、革新性とデザイン)をもとに、環境性能の向上を目標としてデザイン・建設されたことを証明する認証となっている。

取得するクレジットの数値によって、標準認証・シルバー認証・ゴールド認証・プラチナ認証の4段階があるが、「Toyota Elephant Passage」は最上級のプラチナ認証を受けている。

どんなエコ性能が付いているのか?
「Toyota Elephant Passage」の主なエコ性能には、次のようなものが挙げられる。

【バイオマス気化システム】
人間が動物園で出したゴミや、動物の食べ残しや糞などを、エネルギーに変換することができる。動物園全体で出る廃棄物の90%をエネルギーに変えて動物の居住エリアに供給することができ、それによって年間150万ポンド(約680トン)もの廃棄物の削減となっている。

【水のリサイクル】
最先端の水ろ過システムを使って、「Toyota Elephant Passage」内で使われている水110万ガロン(約418万リットル)の大部分をリサイクルすることができる。

【自然光】
できるだけ天窓や横窓から自然光を取り入れられるデザインにすることによって、日中に必要となる照明を減らしている。

【床暖房】
床暖房を使うことで、動物にとっても動物園を訪れる客にとっても快適な環境を作り出している。メンテナンスもいらず、修理も簡単で、省エネかつ省コストにもなる。

【換気装置】
室内空気の質を向上するための換気装置が導入されている。モニタリングシステムも付いており、空気の質や温度に異常が見られるときには、アラームが作動するようになっている。また、「Toyota Elephant Passage」内のカーペットや塗料・接着剤は、揮発性有機化合物の少ないものを使っている。

費用の半分は寄付によるもの
「Toyota Elephant Passage」の建設にかかった費用の半分(5000万ドル=約40億円)は、デンバー・トヨタ・ディーラーズ協会を中心とした様々な団体や個人からの寄付によってまかなわれている。

ゾウもきっと快適に過ごしているに違いない。アメリカを訪れた際には、ぜひどんなものかこの目で見てみたいものである。


外部リンク

Toyota Elephant Passage
http://www.denverzoo.org/toyota_elephant_passage/index.html

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