2012-06-27 13:00
エコ
アメリカで最もエコな地ビール醸造所とは?

LEED認証を取得済み
アメリカ・ミシガン州にある地ビール醸造所「Brewery Vivant」が話題を集めている。この醸造所は2010年12月にオープンし、2012年2月に、地ビール醸造所としてはアメリカで初となるLEED認証を取得した。LEED認証とは、米国グリーンビルディング協会が運営する環境性能評価システムのことだ。6つの評価項目(サステイナブルな敷地、水効率、エネルギーと大気、素材と資源、室内環境の品質、革新性とデザイン)をもとに、環境性能の向上を目標としてデザイン・建設されたことを証明する認証となっている。
数々のエコ性能
この「Brewery Vivant」を経営するのは、スポールディング夫妻。夫のジェイソンさんは、2007年にベルギーの田舎で醸造を学んでいた際に、地元で採れたものや旬のものをふんだんに取り入れたレストランやパブに感銘を受けた。そして、そのような「地域に根付いた店」を作るべく、ミシガンに戻ってきたのである。妻のクリスさんが長年サステイナブルビジネスに携わっていたこともあり、彼らは「地域に根付いており、かつエコな醸造所」をつくる計画を立てた。以前は葬儀場として使われていた2階建ての建物を改築し、1階を醸造所に、2階をパブにした。
「Brewery Vivant」がLEED認証を取得した際に大きなポイントとなったのは、次のような点である。
・電力は、100%再生可能エネルギーを利用している。
・省エネ効果の高い冷暖房システムを導入している。
・市の廃水処理施設の負担を減らすため、雨水を貯水タンクに貯めて少しずつ地面に還している。
・トイレはすべて低水量のものを使っており、水を必要としない小便器も付いている。(年間で約19万リットルの節水となる)
・FSC認証を受けた木材を利用している。(FSC認証:森林の環境保全に配慮し、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる認証)
・省エネ効果の高い冷暖房システムを導入している。
・市の廃水処理施設の負担を減らすため、雨水を貯水タンクに貯めて少しずつ地面に還している。
・トイレはすべて低水量のものを使っており、水を必要としない小便器も付いている。(年間で約19万リットルの節水となる)
・FSC認証を受けた木材を利用している。(FSC認証:森林の環境保全に配慮し、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる認証)
醸造所見学ツアーも!
パブのメニューは、シーズンごとに変わる。週に2日は、地元の農家で採れたものを取り入れたサプライズメニューを提供しているとのことである。また、ここで醸造されたビールは、リサイクルされたアルミ缶に詰められる。アルミ缶は瓶と比べて、製造過程での環境への影響が非常に少ないためだ。毎週土曜日に、醸造所見学ツアーも開催している。料金はたったの5ドルで、ビールの試飲も含まれている。ミシガン近辺へ行くことがあれば、ぜひ訪れてみたいスポットの1つである。
外部リンク
Brewery Vivant
http://www.breweryvivant.com/
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