2012-07-14 09:00
エコ
宮崎県「綾地域」がユネスコエコパークに登録 屋久島などに続き、国内5か所目

生物多様性の保全機能などを持つ地域を登録
林野庁は11日、宮崎県「綾地域」の“ユネスコエコパーク”への登録が決定したことを発表した。ユネスコエコパーク(※)は、生物多様性の保全・持続可能な開発・学術研究を目的に、ユネスコが1976年に開始した制度。林野庁によれば、
保全機能・経済と社会の発展・学術的支援の3つの機能をもつ地域
が登録されるという。登録総数は世界114か国、580地域(11年7月現在)となっている。
「綾地域」は、現在、パリで開催中の「第24回人間と生物圏(MAB)国際調整理事会」において審議が行われ、登録が決定した。国内では、以下の登録地に続き、5か所目の登録となる。
屋久島(鹿児島県)
大台ヶ原・大峰山(奈良県・三重県)
白山(岐阜県・石川県・富山県・福井県)
志賀高原(長野県・群馬県)
大台ヶ原・大峰山(奈良県・三重県)
白山(岐阜県・石川県・富山県・福井県)
志賀高原(長野県・群馬県)
[image by mueritz]
「綾の照葉樹林プロジェクト」で厳正に管理
林野庁によれば、「綾地域」は、東アジアの照葉樹林帯のほぼ北限、多くの日本固有種で構成されている照葉樹自然林が日本最大規模で残されているほか、高標高域にはブナが優占する自然林が現存(略)、また、有機農業等との連携でのエコツーリズムを通じ、自然と人間の共存に配慮した地域振興策等が行われている
という。日本ユネスコ国内委員会が昨年、この地域をユネスコエコパークに推薦した。
「綾地域」は宮崎県のほぼ中央部(綾町・小林市・西都市・国富町・西米良村)に位置し、総面積14,580ヘクタール。このうち、核心地域(682ha)と緩衝地域(8,982ha)は「綾の照葉樹林プロジェクト」の対象地域に指定され、厳正に管理・保護が行われている。「綾の照葉樹林プロジェクト」の詳細については、下部に記載のリンク先をご参照を。

※ユネスコエコパーク:BR(Biosphere Reserves=生物圏保存地域)のこと。国内では10年に、“ユネスコエコパーク”の呼称が用いられることとなった。
外部リンク
林野庁:宮崎県「綾地域」のユネスコエコパークへの登録について
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/120711.html
綾の照葉樹林プロジェクト
http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/aya/index.html
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