2012-07-16 13:00
エコ
エコな刑務所?自転車をこげばこぐほど刑期が短くなる新制度を導入 – ブラジル

人力発電で町の街灯をともす
ブラジルの刑務所「Santa Rita do Sapucaí prison」に、自転車をこいで人力発電に取り組めば、自転車をこいだ時間に応じて刑期が短くなるという制度が導入された。囚人たちによって生み出された電力は、町の街灯をともすのに利用されることとなっている。自転車を16時間こげば、刑期が1日短縮
このアイデアを出したのは、市の裁判官であるJosé Henrique Mallmann氏である。他の刑務所で、自転車をこぐことにインセンティブを与えている例を見て、今回の新制度を思いついた。例えば、アメリカのフェニックスにある刑務所「Ariz.'s Tent City Jail」では、女性の囚人たちはテレビを観るときには自転車をこがなければならない。自転車をこぐことによって、テレビを観るのに必要な電力を自ら生み出しているのである。
今回の新制度では、囚人たちは自転車をこぐことで、少しずつではあるが刑期を短くすることができるようになっている。16時間自転車をこぐと、刑期が1日短くなるのだ。
囚人たちによって生み出された電力はバッテリーに充電され、毎晩都心部へ運ばれる。そして、町の街灯をともす電力源となる。すでに2台が導入されているが、囚人たちからの要望もあり、今後さらに8台の追加が予定されている。
囚人にとっても良いことづくめ
この制度はエコなだけでなく、囚人たちにとっても良いことづくめである。刑期が短くなるのはもちろん、運動することで退屈を紛らわせることもできるし、健康維持にも役立つ。この自転車と熱心な囚人たちがもっと増えれば、いずれは町中の明かりを人力発電でまかなえるようになる日が来るかもしれない。
外部リンク
Brazilian prison incentivizes prisoners to provide pedal-powered energy
http://io9.com/5922551/
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