2012-07-19 10:00
エコ
水素船で汚染値を検査。Zero CO2号がパトロール

Zero CO2号
マルセイユ市や、グルノーブル大学など地元自治体が共同で制作した水素船、Zero CO2号が公開された。長さ12メートルの同船は、年々深刻化する汚染に苦しむマルセイユの入り江をパトロールし、大気汚染値を観測する。仏紙20minutesが報じた。
死者200人
工業地帯、そして海岸に隣接する自動車道から流れてくる「汚染雲」は、カランクと呼ばれるマルセイユからカシまで続く入り江一帯を脅かしてきた。大気汚染は特に呼吸器系の病気の悪化を招くとされており、マルセイユだけで毎年200人近い死者を出している。
Zero CO2号のミッションは、カランク地帯の汚染値を測定することに加え、目に見えない大気汚染の存在を住民や観光客に感じてもらうことにある。
水素船
Zero CO2号は、世界でも珍しい水素船となっている。また、ガスで充電される燃料電池を搭載しており、自然にやさしいエコな船だ。プロジェクトに参加した市会議員のディディエ・ルノー氏は、
クルージングによる汚染問題が年々深刻化していることは周知の事実であり、これからは、よりクリーンなエネルギーを作っていかなければならない
とコメントした。
水素船は今夏中カランク一帯をパトロールする予定で、調査結果は今後の研究に活用される。
外部リンク
Zero CO2号 公式サイト
http://zeroco2sailing.com/fr/
マルセイユ、帆船が沿岸の汚染を調査
http://www.20minutes.fr/article/972213/
関連する記事
-
2020-05-03 17:00
-
2020-05-03 06:00
-
2020-05-03 05:00
-
2020-05-02 21:00
-
2020-05-02 21:00