2012-07-27 21:00
太陽光発電
“透明な太陽光パネル”発表! ビルの窓ガラスがすべて太陽光パネルに?

米研究チームが発表
カリフォルニア大学(ロサンゼルス校)の研究者が画期的な太陽光パネルを発表した。Bloomberg(25日付)ほか複数のメディアが報じたところによると、それは透明な太陽光パネル。実際には記事では、“太陽光フィルム”と表現されるほど、非常に薄いのも特徴となっている。そのフィルムは、同校のYang Yang教授のチームが開発したもので、透過率は66%。高層ビルの窓ガラスや車のサンルーフに貼り付けることが可能で、同教授は、
「将来的には全ての窓をソーラーパネル化できるようにすることが夢だ」
と語っている。実際にガラスに貼り付けられるようになれば、ソーラーパネルの設置場所の可能性は大きく広がりそうだ。
[ACS NANOが掲載したプロトタイプ]
変換効率のアップも課題
フィルムはポリマー製のソーラーセル。太陽光の赤外線を電気エネルギーに変換するのがユニークな点だという。現在の変換効率は4%とまだ低いが、テストでは11%に達しており、今後より高い効率を目指すとしている。さらに価格も大幅に抑えることができ、将来的には平均的な家屋の窓に10〜15ドル(1000円余)で設置できる可能性があるとしている(ただし、まだ実現には時間がかかるとしている)。Yang教授は、Bloombergに対し、実際に興味を示し、コンタクトを取って来る企業もあると語っている。
外部リンク
Bloomberg:Clear Solar Film Means Power From Windows, UCLA Says
http://www.bloomberg.com/news/2012-07-24/
ACS NANO:Visibly Transparent Polymer Solar Cells Produced by Solution Processing
http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/nn3029327
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