2012-08-05 15:00
太陽光発電
CO2を資源化する!?太陽光を使った人口光合成システムの開発に成功

世界最高の太陽エネルギー変換効率
パナソ二ックは7月30日、太陽光でCO2と水から有機物を作り出す人工光合成システムを開発したことを発表した。このシステムは、LED照明などに使われ高い光電子変換効率を持つ窒素化物半導体を、太陽光を照射する光電極に使用し、金属触媒を電極にして有機物を生成するもの。
同システムを使って行われる人工光合成は、バイオマス(生物資源)で使用される植物と同等で世界最高の太陽エネルギー変換効率0.2%で有機物を生成することが可能となった。
エネルギーを循環させる
この人工光合成では、植物の光合成と同様に、太陽光を用いて人工的にCO2を吸収することで、酸素と炭化水素、アルコールに加え、防腐剤や抗菌剤に使用されているギ酸などを生成する。ギ酸から水素を取り出し発電する燃料電池の開発も検討されており、このシステムが新しいエネルギー源として確立されることも期待さてる。
これまでも人工光合成システムの開発は行われてきたが、太陽光からCO2が反応するエネルギーを得るために光電極の構造が複雑なため、CO2から十分な反応を得るための光電極を開発することが難しく、植物と同程度の効率で有機物を生成する触媒技術に達していなかった。
パナソ二ックはこの課題を解決することで、循環型エネルギー社会の実現に向けて大きく前進した。
外部リンク
Panasonic プレスリリース
http://panasonic.co.jp/corp/
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