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2012-08-06 13:00

太陽光発電

水没危機にあるトケラウ諸島、2012年末までに100%太陽光発電に

地球温暖化
南太平洋の小さな島々
ニュージーランドの報道社「3News」が先月報じたところによると、ニュージーランド領であるトケラウ諸島が、2012年末までには、島で必要とされる電力をすべて太陽光にてまかなうことができるようになるとのことである。

石油に代わって太陽光を
トケラウ諸島はニュージーランド領の島嶼群であり、アタフ島・ヌクノノ島・ファカオフォ島の3つの環礁から成っている。人口は全部で1400人ほどだ。

現在、トケラウ諸島全体で4000枚以上におよぶソーラーパネルの設置が進んでいる。1番最初に100%太陽光発電となったファカオフォ島では、ちょうど先週ディーゼル発電機の役目が終わった。

トケラウ諸島は1年中を通して太陽光に恵まれているため、太陽光発電はまさにこの島にぴったりの発電方法だ。これまでトケラウ諸島は、島のエネルギー需要の95%を輸入石油に頼っていた。そのコストは年間100万ニュージーランドドル(約6300万円)にのぼり、住民に重い負担を強いていたのである。

また、太陽光発電へと移行することは、そのような住民の金銭的負担をなくすだけでなく、炭素排出量を減らすことにもつながる。今後20年間で、約12,000トンもの削減になるとのことだ。

地球温暖化をくい止めるために
トケラウ諸島は海抜高度が低く、地球温暖化による海面上昇を止めることができなければ、今世紀中にも水没すると言われている。

そのような状況にある島が再生可能エネルギーの導入に取り組むことで、世界中が地球温暖化への危機感を改めて実感し、さらなる対策に乗り出すことが期待されている。


外部リンク

Tokelau to become world's first solar-powered country
http://www.3news.co.nz/

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