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2014-09-13 11:00

行政

「つがる南風力発電事業」における環境大臣意見が経産省に提出される

つがる南風力発電事業
つがる南風力発電事業に対する環境大臣意見
環境省は2014年9月11日、青森県でまほろば風力発電株式によって実施予定の「つがる南風力発電事業」に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見を経済産業省に提出した。
環境大臣の意見概要及び総論
環境大臣意見の概要は次のようになっている。

この事業は総出力25,290kWの風力発電設備を青森県つがる市に設置するものである。これにより生じる騒音は調査、予測及び評価を行い結果に応じて専門家等から助言を聴取し、適切な環境保全装置を講ずるとする。

ほかにも風車の影による問題は、事後調査の結果に応じて稼働時間の微調整といった適切な環境保全装置を講ずるとする。

なお影響を大きく与えると考えられる動植物や生態系についてだが、対象事業実施区およびその周辺は、様々な鳥類の生息に適した湿地等、多様な関係を有しているのに加え、対象事業実施区域の西側が津軽国定公園に指定されている。

そのため調査結果及びこれまでの解析結果を踏まえて、必要があれば風力発電の構造及び変更を検討するとともに、事業に伴う基礎掘削土の埋め立て予定地において、水生動植物等への調査を再度実施して、必要に応じて埋め立て場所の位置の見直しを行うこととする。

ほかにも景観の観点からも、風力発電設備がベンゼ湿原越しの岩木山の稜線を切断しない配置等の見直し及び、設備の色彩等を、関係する地方公共団体の意見聴取をしたうえでの決定を求めている。

総論としては、

・総出力25,290kWを超過して発電することがないよう、風力発電設備の出力管理等を適切に行うこと。
・事後調査又は環境モニタリングを適切に実施し、その結果を踏まえ、追加的な環境保全措置を講ずること。
・追加的な環境保全措置の具体化に当たっては、内容が十全なものとなるよう客観的かつ科学的に検討すること。また、検討スケジュールや方法、専門家等の助言、主要論点及びその対応方針等を公開し、透明性及び客観性を確保すること。
・事後調査又は環境モニタリングの結果については、本事業による環境影響を分析し、調査により判明した環境の状況に応じて講ずる環境保全措置の内容、効果及び不確実性の程度について報告書として取りまとめ、公表すること。
(環境省 報道発表資料より引用)
となっている。


外部リンク

環境省 報道発表資料
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18637
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