2014-10-23 10:00
太陽光発電
三菱樹脂がオーストラリアに太陽光利用型植物工場を建設

現地スーパーで販売
三菱樹脂は10月20日、オーストラリアの現地法人である「KAITEKI Fresh Australia Pty Ltd」を設立し、植物工場で栽培した安心・安全な野菜の生産から販売までを行う事業を開始すると発表した。同法人は今年7月に設立され、同国ビクトリア州に約5000平方メートルの太陽光利用型植物工場を建設し、2015年春から収穫した葉物野菜を現地の高級スーパー向けに販売する。
まず、大都市圏を中心に野菜の販売を開始し、シンガポールやタイなど東南アジアの新興国においても同事業の展開を進めていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
節水かつ安定的に
同事業は、2011年3月に三菱ケミカルホールディングスの研究機関である地球快適化インスティテュートと同国ビクトリア州政府が節水型農業研究に関する覚書を締結し、2013年4月に同州政府ノックスフィールド農業試験場の一部区画に、太陽光利用型植物工場を導入したもの。国土の大半が砂漠に覆われたオーストラリアは、度重なる干ばつと深刻な水不足により農業生産に大きな課題を抱えており、同事業においては現地での実証実験を経て、今年4月から葉物野菜のテスト販売を行ってきた。
この植物工場は三菱樹脂グループの三菱樹脂アグリドリーム社の閉鎖型苗栽培システム「苗テラス」と葉菜類養液栽培システム「ナッパーランド」を組み合わせたもので、節水かつ安定的に、より安全・安心な無農薬葉物野菜を周年供給することができる。
三菱樹脂では同様の施設を長浜工場内に建設しており、中国でもチャイナコープ社と合弁会社を設立し、2017年までに合計50か所を目標とした太陽光利用型植物工場の販売を行っている。
外部リンク
三菱樹脂 ニュースリリース
http://www.mpi.co.jp/news/201410200740.html
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