2014-04-09 15:00
エコ
神奈川県が省エネ対策を支援、初期投資ゼロのLED照明導入モデル実験

省エネでリース費賄う
神奈川県は3月31日、削減される光熱費等で省エネ機器を導入するプランの実証試験の結果を公表した。県では事業者の省エネ対策を支援するため、初期投資の負担なしで省エネ機器等を導入し、削減される光熱費等で省エネ機器のリース料等を賄うことができる「省エネモデル」のプランを公募・選定し、実証試験を実施してきた。
実施した実証試験は、LED照明の5年リースプランが1件、譲渡条件付リースによるLED照明導入プランが4件。
実証試験の実施方法は、省エネ機器を導入した事業所の分電盤に計測機器を設置し、省エネ機器導入前及び導入後の電力使用量を計測(実験1)、省エネ機器を導入した事業所の過去の電力使用量、光熱費等の状況を電力使用量の通知等により確認(実験2)。
実験1の計測結果と実験2の状況を比較分析することで、選定プラン導入による電力使用量削減効果を検証した。
成功3件・失敗2件
実証実験の結果、5件中3件がリース期間内に光熱費等削減額で導入経費が賄える結果となった。LED照明の5年リースプラン1件は、横浜市内の屋内プール施設にて実施され、5年間の光熱費等削減額が5,072,860円だったのに対して機器導入経費は4,848,780円で、リース期間5年に対し、4.8年で経費の回収が可能なことが分かった。
譲渡条件付リースによるLED照明導入プランの成功例は2件ある。
湯河原町の宿泊施設Aでは5年間の光熱費等削減額が1,326,900円だったのに対して機器導入経費は1,212,780円で、リース期間5年に対し、4.6年で経費の回収が可能なことが分かった。
湯河原町の宿泊施設Bでは5年間の光熱費等削減額が964,575円だったのに対して機器導入経費は938,700円で、リース期間5年に対し、4.9年で経費の回収が可能なことが分かった。
また、横浜市の公益社団法人では経費の回収に6.3年、横須賀市の社会福祉施設では9.4年と5年以内の回収に至らず、導入経費が賄えない結果となった。
外部リンク
神奈川県│削減される光熱費等で省エネ機器を導入するプランの実証試験の結果を公表します。
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p790096.html
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