2014-04-17 13:00
エコ
日立建機が藻からできたバイオ燃料でハイブリッド油圧ショベルの500時間稼働を達成

濃度100%で使用
日立建機は4月11日、藻類からできたバイオ燃料を100%の濃度で使用し、世界で初めて、ハイブリッド油圧ショベルを500時間稼働させることに成功した。この稼働試験は、道路整備などを事業とし、バイオ燃料を通じた環境問題の解決に熱心に取り組んでいる前田道路の協力の下、2013年9月から、福島県郡山市の前田道路郡山合材工場で実施された。
標準機に比べてCO2の20%低減と省エネを実現したハイブリッド油圧ショベルZH200を使用し、エンジンメンテナンスサイクルの500時間稼働を目標に設定し試験を行った。
衛星通信システム「グローバルe-サービス」を利用し、日々のデータ収集を行い、試験機の稼働状況を遠隔で監視、分析、11月に500時間の稼働を達成した。
同社は、500時間以降の長期稼働時や他機種への適用性を、今後の検討項目としている。
(画像はプレスリリースより)
新しい性状を有したバイオ燃料
今回の稼働試験に使用された燃料は米国ソラザイム社製のソラディーゼルRD。ソラディーゼルRDはディーゼルエンジンの稼働に適した燃料性状や開発状況を持ち、硫黄分や芳香族分を含まず、セタン価の高い燃料として、世界10数社に及ぶ各種藻類バイオ燃料の中から選ばれた。
また、ソラディーゼルRDの特徴は排出ガスの性状の改善や、急激な燃焼を防止する効果があり、従来のバイオ燃料や軽油にはないものであることから、CO2を削減するだけでなく、新しい性状を有したバイオ燃料であるといえる。
日立建機では、化石燃料の使用量を抑える低燃費型建設機械の研究開発を行っており、電動式油圧ショベルやバッテリショベルの製品化、ハイブリッド油圧ショベルの量産化などを進めている。
外部リンク
日立建機 プレスリリース
http://www.hitachi-kenki.co.jp
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