2014-04-16 09:00
仰天
海水を燃料に!米海軍が研究中

航海中、どこでも燃料を補給できる
米海軍は4月7日、「海水を燃料に変える技術」の開発について発表した。(画像はプレスリリースより)
同技術は海軍研究所の科学者が開発。海水から抽出した二酸化炭素(CO2)と水素(H2)を有機化合物に変える技術。今回は精製した燃料で模型飛行機のテスト飛行に成功している。
一見すると荒唐無稽な取り組みだが、燃料安全保障の一環として将来的にも求められる技術という位置づけだ。

水を電気分解、触媒で液体燃料を作る
海水を電気分解することで、CO2とH2を得る。変換効率は92%と高いという。得られたガスは反応システムに送られ、2段階の反応プロセスを経て燃料に変わる。第1段階は鉄をベースにした触媒反応。CO2を炭化水素に変換する際に、望ましくないメタンの生成を抑え、より分子数の大きなオレフィンなどの不飽和炭化水素に変える。
第2段階はオレフィンをさらに高分子化するステップ。ニッケルベースの触媒で炭素数9から16と、ジェット燃料と等しいレベルに引き上げる。
変換にかかるコストは1ガロンあたり3ドルから6ドル、1リッターあたり80円から160円という安さ。自然界のCO2を使って燃料を作る、驚きの技術だ。
外部リンク
米国海軍研究試験所 ニュースリリース
http://www.nrl.navy.mil/media/news-releases/
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