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2014-04-15 09:00

太陽光発電

パナソニック、太陽電池で世界最高変換効率25.6%

パナソニック
初めて25%の壁を突破
パナソニック株式会社は4月10日、シリコン系太陽電池セルでの世界最高を大幅に上まわる変換効率25.6%を達成したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

シリコン系太陽電池の変換効率の過去最高値は、同社が2013年2月に発表した24.7%。今回0.9ポイントを更新、40年以上の研究開発の積み重ねで、ついに夢の25%を突破した。

高効率化を可能にした要素技術の概要
今回の改良点は以下の通り。

(1)再結合損失の低減
「HIT」は、発電層である単結晶シリコン基板表面にアモルファスシリコン層を積層、光により発生したキャリア再結合損失を低減できる。高品質なアモルファスシリコン膜をダメージなしに形成できたことで、電圧を高め、高温でも能力が下がりにくい、良好な温度特性を得た。

(2)光学的損失の低減
表面に到達した太陽光を損失なく発電層の単結晶シリコン基板に導くため、電極を裏面配置した。

(3)抵抗損失の低減
電極の裏面配置により、電流を取り出すグリッド配線の抵抗損失を低減できた。

同社は、今後も、高効率化、低コスト化、省資源化を目指した技術開発、量産化に取り組むとしている。現在は研究段階とされているが、セルサイズは143.7平方センチメートルと、単結晶セルとしては実用レベルに達している。

小さなサイズで大きな電力が得られる太陽電池はモバイル用途などでも重宝しそう。今回の技術を反映した新製品が楽しみだ。


外部リンク

パナソニック株式会社 プレスリリース
http://panasonic.co.jp/
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