2014-04-18 13:00
エコ
兵庫県、避難所でもある温泉施設にバイナリー発電を整備
停電時にも電力使用が可能に
兵庫県、農政環境部環境管理局、温暖化対策課は4月7日、県内の湯村温泉において、温泉熱を活用しいたバイナリー発電施設が新温泉町湯村温泉に完成し、運転を開始することになったと発表した。同施設は、新温泉町の日帰り温泉施設であり、町指定の福祉避難所でもある湯村温泉観光交流センター薬師寺に設置され、温暖化防止につながる再生可能エネルギー導入のモデルとして、防災拠点である福祉避難所へ温泉バイナリー発電を整備するもの。
最大出力20kWの機器を2台導入し、利用可能容量は11~20kW、年間発電量は約9万kWhを想定しており、これは約25世帯分の年間電気使用量に相当する。
事業費は8,274万円で、このうち8,000万円を再生可能エネルギー等導入推進基金から利用した。
このような取り組みは全国でも初であり、自立型の温泉バイナリー発電設備を導入することで、災害等による停電時にも、福祉避難所である薬師湯において、最低限必要な照明、携帯充電、入浴サービス等を提供することが可能となる。
また、山陰海岸ジオパークと連携し、住民、観光客への環境学習効果も期待できる。
(画像はプレスリリースより)
工場排熱にも応用
県では「2020年度末までに再生可能エネルギーを新たに100万kW導入する」ことを目標としており、多様な地域特性を活かした取り組みを進めている。今回運転を開始した温泉バイナリー発電施設は、環境省の再生可能エネルギー等導入推進基金を活用したもの。
平成24年度に県が基本設計を行い、平成25年度に新温泉町が詳細設計、施工を行い導入に至った。
県では、今回の設備導入や維持管理で得た知見を、工場排熱等を用いたバイナリー発電導入検討に活かしていくとしている。
外部リンク
兵庫県 湯村温泉における温泉バイナリー発電施設の運転開始
http://web.pref.hyogo.lg.jp/governor/
関連する記事
-
2020-05-03 17:00
-
2020-05-03 06:00
-
2020-05-03 05:00
-
2020-05-02 21:00
-
2020-05-02 21:00