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2014-04-28 12:00

エコ

省エネ・創エネ・低コスト、タクマが下水汚泥焼却発電システムを開発

下水汚泥
N2O排出量を80%低減
タクマは4月17日、省エネ・創エネ・低コストを実現する下水汚泥の焼却発電システムを開発したと発表した。

同社はこのシステム開発にあたり、低含水率脱水機・省エネ型焼却炉(階段炉)・小型蒸気発電機の組み合わせたシステムでの実証試験を実施してきた。

同実証は、国土交通省国土技術政策総合研究所からの委託研究事業である「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」において、和歌山市、日本下水道事業団、京都大学、西原環境、タクマの共同研究体により実施した「下水道バイオマスからの電力創造システムに関する技術実証研究」によるものである。

汚泥焼却廃熱を利用した発電は、これまで一部の大規模施設に限られていたが、同社は従来発電が困難であった中小規模施設においても発電を実証し、省エネ効果を確認した。

同システムには、CO2の310倍の温室効果があるN2O排出量について、環境省令に規定される排出量(0.645kg-N2O/t-wet)に対し、約80%の低減を可能にする焼却炉を採用した。

(画像はニュースリリースより)

約20万世帯分の電力に
また、同システムに採用される蒸気発電機の効率が高いことから、大規模処理場に適用した場合には、発電した電力をシステム内の消費電力に充てるだけでなく、余剰電力を得て、システム外に供給することも可能になる。

同システムを全国の導入可能な下水処理場全てに設置した場合、発電による創エネルギー量、および消費電力の低減によるエネルギー削減量の試算は、約20万世帯分の電力に相当することがわかっている。

このことから同社は、同システムを導入可能な国内の下水処理場を対象として、積極的に同システムの提案を進めていく予定だ。

同社は再生可能エネルギーの活用と環境保全の分野を中心にリーディングカンパニーとして、2020年度に経常利益100億円を目指している。


外部リンク

タクマ ニュース
http://www.takuma.co.jp/news/2014/20140417.html
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