2014-05-04 13:00
エコ
第一実業が米国アクセスエナジー社の小型バイナリー発電装置の独占的製造権を取得

低沸点媒体を利用
総合機械商社である第一実業は4月25日、米国カリフォルニア州に本社を持つアクセスエナジー社とその親会社であるカルネティクステクノロジー社と小型バイナリー発電装置の日本における独占的製造権取得に係わる契約を締結したと発表した。バイナリー発電は地熱発電の発電方式の一つで、地下から取り出した蒸気・熱水で、水より沸点の低い液体を加熱・蒸発させ、その蒸気でタービンを回す方式である。
バイナリー発電では、低沸点媒体を利用することにより、媒体の加熱源に従来方式では利用できない低温の蒸気・熱水を利用して発電することから、熱水などの資源が、深く掘削しなくても見つかる可能性があり、温泉程度の中低温水でも発電できる。
このため、すでに湧き出している温泉などを利用できることから、環境負荷も小さく、新たな未利用熱エネルギーの有効活用法として注目されている。
(画像はプレスリリースより)
未利用熱エネルギーの有効活用
アクセスエナジー社はバイナリー発電機の装置メーカーであり、独自の技術である磁気軸受けを採用した高効率な熱回収システムを製造している。この熱回収システムは、未利用だった熱を電力に変換することで、エネルギーの有効活用を図る。
第一実業は同システムを使った小型バイナリー発電装置の日本国内における独占的製造権取得したことで、同装置に関わる日本国内での製造、販売、サービスの一貫体制を整えるとしている。
さらに、他販売代理店との連係を強化させ、地熱、温泉熱、焼却廃熱、一般工場廃熱等の未利用熱エネルギーの有効活用を検討している日本国内の企業・自治体向けに、国内仕様として最適化させた小型バイナリー発電システムの拡販を図る。
外部リンク
第一実業 ニュース
http://www.djk.co.jp/img/nrs20140425.pdf
アクセスエナジー社
http://www.access-energy.com/
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