2014-05-09 12:00
太陽光発電
太陽光発電における悩みのタネ 電圧上昇抑制の解決策レポ

太陽光事業に付随する問題に積極的提案
全国最大規模の太陽光発電事業者統合組織である、NPO法人太陽光発電所ネットワーク(PV-Net 代表理事:藤井 石根)は7日、太陽光発電の増加に伴い発生しているトラブルや今後の課題についての提案をまとめたレポート『太陽光発電の普及・促進の影で』は作成したと発表した。(画像はHPより)
このレポートはPV-Net会員の研究者である吉田 幸二氏の宅で発生した電圧上昇抑制の事例報告を基礎として構成された、太陽光発電システムが自然環境・住環境へ与える影響に対する解決策や分析・提案が様々な方面から論じられている。
最大のリスクに多方面からの解決策
電圧上昇の抑制について解説すると、万物と同様に上方から下方に流れる性質を持つ電気を電力会社の系統へ太陽光発電から「流す」ためには太陽光側の電圧が電力会社のそれより「高く」なければならないが、電圧を制御するパワーコンディショナーの最大設定値は法律により107Vに制限されているため、電力会社側の電圧が107Vに近い場合、それを超えようとする電流に対してはパワコンの電圧抑制機能が働き、結果太陽光で発電した電力をそれより下の場所(電力会社などの系統)に流すことが出来なくなるという事態が発生する。PV-Netのレポートでは上記への解決方法として、自動電圧調整
型柱上変圧器の標準仕様などによる「制度改正」による解決策。
パワコンの機能改良を視野とした「系統連系保護装置認証基準の改定」による解決策。
課題に関係する情報の公開を進め、注意がより行き渡りやすくすることでトラブルの発生を未然に防ぐ「早期発見」による解決策などが踏み込んで示されている。
同レポートには他にも本格的な太陽光発電管理に必要な詳細かつ信頼性のある知識・情報が詰め込まれている。
外部リンク
太陽光発電所ネットワーク
http://www.greenenergy.jp/
太陽光発電所ネットワーク 調査レポート
http://www.greenenergy.jp/pdf/report.pdf
太陽光発電所ネットワーク ニュースリリース
http://www.greenenergy.jp/pdf/press_release.pdf
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