2014-05-19 07:00
太陽光発電
米、太陽光と風力併用のタワー式発電所建設へ

太陽熱で気流を作り風力を稼働 2018年運用予定
アメリカ・アリゾナ州で、太陽光と風力を組み合わせたタワー式太陽熱発電所の建設が始まる。(画像:ソーラー・ウインド・エナジー・タワー社より)
これは、アメリカのソーラー・ウインド・エナジー・タワー(Solar Wind Energy Tower)社が開発する発電設備で、太陽熱と風力のハイブリッド方式を用いている。商用レベルとしては世界初の建設プロジェクトで、アメリカとメキシコの国境サンルイス市に建設、2018年運用開始を目指している。
発電には、ソーラー・ウインド・ダウンドラフトタワー方式が採用される。タワー最上部で太陽光で空気を暖め、発生した蒸気によって高速下降気流を作り、気流の力で風力発電システムを回転させて発電するというもの。
建設されるタワーは686メートル。タワー内では時速80キロ(秒速22メートル)以上の風力が発生、発電が可能となる。
火力並みの発電コスト 大量の水確保が課題
このシステムによる発電コストは火力発電並みで、通常の太陽光発電や風力発電の3分の1程度に抑えられるという。この発電方式は1975年、エネルギータワーとしてアメリカで特許が取得された。同社は今後、日射量豊富な地域での活用を計画する。最大の課題は大量の水資源確保で、豊富な日射量を得られる地域には水が不足するという自然な現象をどう解決するかが問題である。
外部リンク
ソーラー・ウインド・エナジー・タワー社
http://www.solarwindenergytower.com
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